最近のお子さんの歯並びについて
最近区役所の3歳児検診に行ってきました。
以前から最近のお子さんの歯並びが気になっていたのですが、検診でたくさんのお子さんを診させていただいてより強く感じました。
私の息子2人の写真を使用して歯並びについてお伝えしたいと思います。
特に下の歯並びです。
これは2歳の息子の下の歯です。隙間なく生えているため、一見綺麗な歯並びに見えますが
永久歯に生え変わる時にスペースが足りず、重なって生えてきます。
乳歯はいわゆる『すきっ歯』といわれるような状態の方が良いのです。
息子もそうなのですが、下あごが小さく歯が生えてくるスペースが足りないお子さんが多いと思われます。
毎日私が歯磨きをやっていますが、はさまった食べ物が歯ブラシだけでは絶対に取りきれないのでフロスを併用しています。
これは5歳の息子の写真です。下の歯の隙間はこれでも十分とは言えません。
上の歯の隙間はこれぐらいあれば問題ないかと思われます。
成長と共に顎も大きくなってくるので2歳児の段階で隙間が無い子が、必ずしも永久歯の歯並びが悪くなるというわけではありませんが、下顎の成長を促進する要因が最近の子どもの生活の中にあまり見られないように感じます。
下顎の成長を促す要因として「よく噛んで食べる」というのはよく知られていることですが、実際最近の食べ物は柔らかくてすぐ飲み込める状態になるのにそれをずっと噛むというのは子どもにとってはなかなか難しいと思われます。
私の息子の場合、繊維質の食べ物はなかなか噛みきれなくて口の中にずっと残ってカミカミしていることが多いので、あえてしばらく噛ませたりしています。
ありきたりですがしっかり噛ませることと、とにかく虫歯にならないようにケアをしっかり行うことが一番大切です。
心配な方は歯科医に一度相談してみて下さい。